[Giáo trình tiếng Nhật] – Minnano Nihongo Bài 4: Phần dành cho giáo viên

  • Đăng bởi: Trí Chơn
  • Ngày đăng: 16/11/2014 - 9:39 PM
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PHẦN NÀY DÀNH CHO GIÁO VIÊN

GIÁO TRÌNH MINNANO NIHONGO

 

第 4 課

 

Ⅰ.  今  4時5分です。

1)基本文法事項:

・第一課文型Ⅶ.で初めて助数詞を使った数字を学習したがここでは時間を表す助数詞、時(じ)分(ふん、 ぷん)を使って時間を言う学習をする。

・この文型は 主語N1「時間は」が略されていて、元の文は「今 時間(時刻)は 4時5分です。」で ある。

・「~時」という時「4時」(よじ)は特別な発音をし「9時」は(くじ)のみであるから注意の事。また「9」 は「9分」のときは「きゅうふん」である。

・「~分」の場合「1分」「3分」「4分」「6分」「8分」「10分」のように数字が音便をとる時「ふん」が

「ぷん」になる事に注意。このように日本語の数字は慣れるまで初心者にとってやっかいであるから、学 習意欲を阻害することなくゆっくりと教えることが肝要である。

・「~時30分」は「~時半」の言い方がある事を慣れてきたら教えてもよい。

・時刻が一通り言えるようになったら、現在の時刻を示しながら「今 ~時~分です。」と言いながら「今」 の概念を教える。

2)類型文:

・  今  何時ですか。・・・・・・・2時10分です。

ニューヨークは  今 何時ですか。・・・・・・・午前0時10分です。 IMCの電話番号は          何番ですか。・・・・・・・0057-45-2597です。

類型文の最初の文は、基本文型Ⅰ.の言い方において、今の時間が不明のため、時間を言う部分に疑問詞

「何時」を置き換えて時間を聞く文である。

類型文の2番目の文は、時差 time difference のため異なる世界各都市の時刻を聞く文である。ちなみに 時差はその国の標準時間の取り方で若干違うが地球の経度を西に15°行く毎に1時間遅れる。世界で1 番早い時刻の地域は日付変更線の西側の地域で先進国でいうとニュージーランドである。 類型文の3番目の文はある物の番号    number    を聞く文で「何」に番号を呼ぶ時の助数詞「番」をつけた疑 問詞「何番」を教える。力のある学生には順番をいう助数詞「番目」「何番目」を教えても面白い。

3)教え方のポイント:

・時計の模型、ホワイトボードなどを使いながら時刻を言わせる。時計を見ながらある程度時刻が言えるよ になってきたら「今 何時ですか。」と質問しながら今の時間を言わせ、また学生の国の時間を質問し国 の時間を言わせる。電話番号の言い方は個々の数字を言う言い方であること、ハイフン「―」は「の」と 言う事を教える。

Ⅱ.  わたしは  9時から  5時まで  働きます。

1)基本文法事項:

・基本文型「N1が(は) Vます」の文の形で動詞が述語として用いられた動詞文である。N1がどうす るのか、どうしたのか、N1の動作を説明した文である。動詞文には他に「N1があります。」というよう な存在を表す文型がある。

・上記の説明からわかるように「動詞」とは人、動物、物の動作(走る、歩く、読む、書く)作用(投げる、 壊す、置く)存在(ある、いる)を表す単語で、時制 tense、肯定、否定、他の単語との接続等によりそ の語尾が一定の規則により変化する。この語尾が変化することを活用 conjugation といい、その一つ一つ の形を活用形という。国語文法では未然、連用、終止、連体、仮定、命令があったが、日本語教育では「ま す形」「ない形」「て形」「た形」「辞書形」「普通形」として教える。第六課までの初級の動詞の学習では、

「ます形」の変化のみを勉強し他の活用形には言及していないが、最低でも動詞に活用があることだけで

 

も教えるようにしたい。

・活用していない最も基本的な形(現在終止形)を辞書形 dictionary form または plain form といい日 本語辞書、国語辞書に単語として取り上げられている形がこの形である。全ての日本語の動詞はこの形の とき五十音図の「う段」で終わるという規則性がある。

・第4課、5課で使われている動詞は目的語を必要としない動詞で、このような動詞を自動詞 intransitive verb という。これに対して目的語を必要とする動詞は他動詞 transitive verb といい、第六課の学習項 目である。

・「働きます」は動詞「働く」の「ます形」といい、単に「働く」と言った時より丁寧な言い方である。国 語文法では「ます」は動詞の連用形に接続する助動詞として扱っているが、日本語教育文法では動詞の活 用形の一つとして扱う。

・活用変化の規則による動詞の分類 活用形の変化の仕方は一定の規則によって行われるが、その共通の規則性から動詞を分類すると次の3

つに分類される。 Ⅰグループ:「ない形」を作る時「ない」の前の音が必ず50音図のあ段になるもの。

国語文法における「5段活用」と呼ばれるグループ。

書く(書かない)  読む(読まない)  聞く(聞かない)  話す(話さない) Ⅱグループ:1単語の動詞の中の音でどんな活用形でも音が変化しない部分を語幹(これに対し変化

する部分を活用語尾)というが、「ない形」を作る時語幹に直接「ない」が続くもの。 国語文法における「上1段活用」「下1段活用」と呼ばれるグループ。

寝る(ねない)  食べる(たべない)  起きる(おきない) Ⅲグループ:活用形に一定の規則性が見られないもの。国語文法における「不規則変化」と呼ばれる

もので  「来る」「する」の2動詞のみがこのグループになる。 来る(こない)      する(しない)

・初級のレベルの動詞では、最初に「ます形」の形が出てくるが、辞書には「ます形」の形では出ていない。 自発的に学習する学生にとって、「ます形」から「辞書形」を作る規則、あるいは「辞書形」から「ます 形」を作る規則を知っていないと自分で辞書を調べることができない。この意味から力のある学生にはそ の規則性を早い内から教える必要がある。下記にその規則を記す。

Ⅰグループ:「辞書形」のう段の最終活用語尾をい段に直し、その下に「ます」をつける。 書く      →  書きます    読む  →  読みます    聞く  →  聞きます

Ⅱグループ:「辞書形」の語幹を残しその下に「ます」をつける。

寝る  →  寝ます      食べる  →  食べます    起きる  →  起きます Ⅲグループ:

来る  →  来ます      する  →  します Ⅲグループは「来る」「する」だけであるから、Ⅲグループは別にして、この法則をよく見ると次のこと がわかってくる。即ち「ます形」の「ます」の一つ手前の文字が「え段」であれば、その動詞はⅡグルー プであること。なぜならⅠグループの動詞の「ます」の一つ手前の文字は全てい段であるからである。 そして問題はⅡグループの動詞でも「ます」の手前がい段であるものである。この場合その動詞がⅠグル ープかⅡグループか分からないことになるが、この時はまず「ます」の手前のい段の文字をう段に変えて 辞書を引くことである。Ⅰグループであれば辞書にあるし、辞書になければⅡグループであることがわか る。ただし「ます」の手前の文字がい段またはえ段の一文字だけであれば、その動詞は全てⅡグループで ある。(着ます、居ます、見ます、出ます、寝ます等)

書きます  →  書く  は辞書にあり、  起きます  →  起く  は辞書にないことになる。

・Ⅱの文型は動詞の時制でいえば現在形である。日本語の現在形については次の決まりがある。 ⅰ)日本語には未来を表現する文法的時制はなく、現在形を用いて未来形を表す。

 

これから  学校にいきます。

来年  ヨーロッパにいきます。 ⅱ)存在を表す存在動詞の現在形は現在の存在を表す。

机の上に本があります。 ⅲ)一般の動詞の現在形は習慣、真理、普遍性を表す。

わたしは  毎日  朝  6時に  起きます。  (習慣) われ思う。  故に  われ    あり。          (真理)

太陽は  東から  昇ります。              (普遍性)

・この文型でのもう一つの学習事項は「から」と「まで」の使い方で、「~から」はある動作などが始まる 時間、または場所の「起点」を表す。「~まで」はその動作などが終わる時間、場所の「終点」を表す。 品詞は両方とも格助詞である。「から」は初級Ⅱで原因、理由を表す言い方を学習する(疲れたから休み ます、ひまだから家にいました。)が、この「から」は接続助詞である。

2)類型文:

銀行は   何時から   何時までですか。・・・・・・・9時から   3時までです。

・「何時から何時まで」と対のような形である事が行われる始まりの時間と終わりの時間を聞く疑問文であ る。「~からです。」「~までです。」はそれぞれそのままで始まりの時間、終わりの時間を表す述語となる ことができる便利な言い方である。

3)教え方のポイント:

・動詞の活用(当面は「ます形」だけであるが順次「て形」「た形」「辞書形」を学習する。)に慣れさせる ため、また自発的に学習する学生には辞書を調べる必要から最初のうちに辞書形を覚えさせるためにも早 いうちから動詞の活用形を教えるようにしたい。 第14課では「待ってください。」「電話をかけています。」という文型を学習するが、日本語の動詞は時 制(tense)、アスペクト(ある動作、状態のより詳しい時間的表現)依頼、義務、命令など表現するとき 国語文法でいう助動詞などをともなって必ずその形を変える、即ち活用変化する。従って活用するという こと、活用形の実際を知っていると知らないでは学習の進み方に大きな違いが出てしまうという事を教師 として厳しく認識する必要がある。

・「~から」「~まで」の練習では1日の定常、習慣的な生活パターンを取り上げながら発話させる。また「~ からです。」「~までです」はそのままで始まる時間、終わる時間を表す言い方として教えたい。

わたしは  11時から   6時まで   寝ます。   わたしは   9時から   5時まで   働きます。 子供は 8時から 4時まで 学校です。 わたしは 12時から 1時まで 休みます。 あのスーパーは   朝10時から   夜10時までです。

郵便局は   9時から   5時までです。

わたしは        家から            駅まで            歩きます。    駅から            日本語教室まで        歩きます。(場所の起点、終点)

Ⅲ.   わたしは 朝6時に起きます。

1)基本文法事項:

・ここで重要な文法事項は、1日のうちのある時間帯を表す単語の学習と時刻に伴う助詞「に」の使い方で ある。 1日のある時間帯を表す単語:朝、昼、昼間、日中、夕、夕方、夜、晩、夜中、夜間、真夜中、午前、午

後  等    これらの単語については expression  of  time  という表題の表を利用されたい。

・格助詞「に」はいろいろの働きがあるが、ここでは「動作」「作用」が行われる時間を言う時、その時間 の後に「に」をつけて、その動作がその時間に行われる、または行われたことを表す言い方を学ぶ。 即ち上記Ⅲの文型のように、~月、~日、~時、~分と月日、時刻を伴った動詞文の場合はその月日、時 刻の数字の後に助詞「に」を必ずつける。

6時に   21日に   2時間前に   3時間後に

一般的に特定の時に、特定の動作が行われるような場合その時を表す語に「に」をつける傾向がある。

春  桜が  咲きます。(一般的、普遍的事実として  春になれば  桜が咲くという言い方) 春に  桜が    咲きます。(桜は  夏、秋、冬でなく  春に咲くのですという言い方) 木曜日      日本語教室に      行きます。

木曜日に  日本語教室に  行きます。 しかし単語により「に」を全くつけない(つけると不自然になる)ものもある。

今朝  昨晩  昨夜    昨日  今日  明日    先週  今週  来週    先月  今月  今年    毎日  毎週 これらの区別はテキストに出て来た度に、その都度教えることで良いかと思われる。

2)類型文:

毎晩  何時に  寝ますか。・・・・・・・11時に  寝ます。

・疑問詞「何時」に「に」をつけてある動作が何時に行われるかを聞く疑問文である。時間と同時に、日 にち「何日」、月「何月」、年「何年」、曜日「何曜日」、なども学生の力を見ながら教えていく。

3)教え方のポイント:

・Ⅱ.と同様に一日の定常、習慣的な生活パターンを取り上げながら発話を進める。 わたしは    毎晩  11時に  寝ます。          毎朝  6時に  散歩します。 わたしは      日曜日に  休みます。

毎朝    何時に            起きますか。・・・・・・6時に  起きます。

Ⅳ.  わたしは きのう勉強しました。

1)基本文法事項:

・この文型で「ます形」の過去形を学習するが、第4課で学習する「ます形」を一覧表にまとめると、以下 のようになる。「ます」以外の時の動詞の活用形の形は「ます」の時と同じである。

 

「ま 形」
ま  す ま  す  か ま  せ  ん
ました ましたか ませんでした

・この文型で使われている「勉強します」という動詞は我々日本人が熟語という言葉で習った「漢語」にⅢ

グループの動詞「します」がついてできた動詞である。その活用形は「します」と同じに変化するから、 この形の動詞は全てⅢグループに分類される。初級のうちにでてくるものには

勉強します    掃除します    結婚します    案内します    宿題します  出張します    などがある。

・過去形は発話時点より前に起こったことを表す他に動作が既に完了したことを表す時に用いる。英語では 過去形と完了形を厳格に区別して表現されるが、日本語では文法的にその区別を分けていない。

わたしは 昨日  東京へ行きました。 (過去)
この本は もう  読みました。 (完了)
朝ご飯を 食べましたか。 (完了)

2)類型文:

きのう  勉強しましたか。・・・・・・・いいえ、勉強しませんでした。

・過去の動作について確認する疑問文である。

・「ますか」という疑問文は未来を表す名詞とともに聞かれた場合は未来の予定について聞くのに対し、現 在形の「ますか」はある事についての習慣的動作について聞くことが多い。そしてそれに対する返事には 特に区別はない。

あした  東京へ  行きますか。・・・・・・・はい、行きます。

・・・・・・・いいえ、行きません。 朝    散歩しますか。         ・・・・・・・はい、散歩します。

・・・・・・・いいえ、散歩しません。

これに対し「ましたか」と過去形で聞かれた場合、単純に過去の動作について聞かれた場合と「もうして

しまいましたか」と完了の意味を聞かれる場合の2通りがあり、否定の場合その答え方が違ってくる。 昨日      東京へ  行きましたか。・・・・・・・はい、行きました。

・・・・・・・いいえ、行きませんでした。 朝ご飯を(もう)食べましたか。・・・・・・・はい、食べました。

・・・・・・・いいえ、(まだ)食べていません。 この時点では完了形は未学習項目であるから「ましたか」の練習においては単純過去形についての質問に 限る事に気をつけたい。

・また「あした 働きますか」の質問に対し「はい、そうです。」「いいえ、そうじゃありません。」のよう な答えが出る場合があるが、「そうです、そうじゃありません」の答えは名詞文「です」の場合に限るこ とも教えたい。

3)教え方のポイント:

・過去を表す名詞(昨日、おととい、昨年、去年等)とともに過去のことについて発話させる。 何時ごろ        伊東につきましたか。・・・・・・・昨日の夕方6時ごろ(伊東に)着きました。

(いつ)日本にきましたか。・・・・・・・去年12月に(日本に)来ました。(            )は未学習項目。

 

Minnano Nihongo Bài 4: Phần dành cho giáo viên

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