[Giáo trình tiếng Nhật] – Minnano Nihongo Bài 2: Phần dành cho giáo viên

  • Đăng bởi: Trí Chơn
  • Ngày đăng: 16/11/2014 - 5:16 PM
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PHẦN NÀY DÀNH CHO GIÁO VIÊN

GIÁO TRÌNH MINNANO NIHONGO

 

第 2 課

Ⅰ.  これは  辞書  です。

1)基本文法事項:

・第2課では、まず第一に「こ、そ、あ、ど  の規則」を学習する。「こ、そ、あ、ど  の規則」とはある 物またはある場所を指示する代名詞(指示代名詞      demonstrative pronoun、これは、ここは・・・等) において、指示するものが話者あるいは相手との距離によってその呼び方がある規則性をもって変わる ことをいう。その一覧表を下記にあげる。

 

指す物が物 指 す も の が 場

指すものが方

指すものが方

主格、目的格 連体形
近称(指すものが話

者の近くにある時)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こ  こ

こちら

(こっち)

こ  う

(こんな)

中称(指すものが相

手の近くにある時)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そ  こ

そちら

(そっち)

そ  う

(そんな)

遠称(指すものが話  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あそこ

 

 

あちら

 

 

あ  あ

者、相手両方から遠
い時) (あっち) (あんな)
不定称(疑問詞の時) ど  こ どちら(どっち) どう(どんな)

・ものが大きくて話者と相手の領域の差が感じられないときは、「こ」を使う。

「この部屋は気持ちのいいへやですねえ。」  「これは  田中先生の  くるまです。」

・指すものが話者、相手からも遠いものは、「あ」を使う。

「あれは  私の  会社のビルです。」

・上の表で指すものが方向の場合、こちら、そちら、あちらの使い分けは自分の領域、相手の領域という より「こちら」の場合は自分に向かってくる方向、「そちら」は相手に向かっていく方向、「あちら」は 両者から遠ざかっていく方向というほうが適切である。

・同様に方法を指す場合、「こう(こんな)」は自分のやり方、「そう(そんな)」は相手のやり方、「ああ(あ んな)」は第3者のやり方をいうと説明する。

・英語圏学習者においては「これ」は英語の「this」,「それ」は英語の「it」,「あれ」は英語の「that」 に略対応していると教えてもよい。

2)教え方のポイント:

・机上のもの、または絵カード等を使って近称、中称の練習、教室内、教室外のものを使って遠称の練習 をする他、文型の練習だけでなく語彙を増やす学習も同時に行うようにする。

・この練習は後に出てくる文型「これはなんですか」を学習したのち会話の形で練習したほうがより効果 的に進められると思われるので、この時点では練習を軽く行ってもよい。

Ⅱ.  これは  コンピューター  の  本です。

1)基本文法事項:

・既出 「N1のN2」 の 格助詞「の」の新しい使い方である、 種類、属性を表す「の」の学習であ る。すなわち物であるN2の内容、性質、種類等をN1が説明していると考えられ、N1についてのN2(英 語においては   N2     about N1)の意味である。

2)教え方のポイント:

・教室内にある雑誌、本などを使って、 自動車の雑誌、コンピューターの雑誌、ファッションの本、小説 の本、観光のパンフレット、日本語の辞書、英語の辞書、日本の時計、伊東の地図、さくらの花、

・新聞を見ながら    経済のニュース、政治のニュース、芸能界の話、麻生首相の写真

Ⅲ.  それは  わたしの  傘です。

1)基本文法事項:

・前項の内容説明の「の」に対してここでの格助詞は所有者をあらわす。即ち「N1の N2」においてN1 はN2の所有者をあらわす。N1がもっているN2     の意味で、N1は英語における   所有格に相当する。

2)教え方のポイント:

・生徒の所有物、教室の所有物、先生の所有物等を使って発話を行う。 わたしのえんぴつ、教室のホワイトボード、先生のマーカーペン

Ⅳ.  この  傘は  わたしのです。

1)基本文法事項:

・この文型はⅢ.の文型のバリエーションであるが、新出事項として「この」の用法と所有を示す「N1 の」に「です」    をつけることによって所有者を示す述語になることの2つを学習させる。

・「この」「その」「あの」は「これは」「それは」「あれは」に対応して(領域の規則に従って)、物が存在 する場所を示しながら、物を主題としてとりあげる時に使う。「この傘」は「わたしの領域にある傘」で あり、「その方」は「あなたの領域にいる人」の意味である。

・「N1のです」はN1が所有者であるときのみに許される言い方で、前の句の中で、既に呼ばれている物N 2を重複することを嫌い、省略されていると解釈する。即ち「このN2はN1のN2です」において後者の N2が省略されているとする。

2)教え方のポイント:

・Ⅲ.の文型のバリエーションとして Ⅲ.で発話した同じ内容で文型Ⅳ.を発話させる。あるいはⅢ. の文型で文を書かせ、Ⅳ.の形に変形させる問題形式として練習してもよい。

これは  わたしの  ボールペンです。  →  このボールペンは  わたしのです。 それは    先生の  じしょです。        →  そのじしょは  先生のです。

Ⅴ.  これは  テレホンカードですか。・・・はい、そうです。

それは  ノートですか。・・・・・・・いいえ、そうじゃ  ありません。  手帳です。 1)基本文法事項:

・この文型は第1課の文型3.で学習した疑問文とおなじである。ただN1が指示代名詞に代わっているの で、「これは~ですか。」と聞かれた場合答えは「それは」で応え、「それは~ですか。」と聞かれた場合答 えは「これは」で応えることに注意する。即ち

これは  テレホンカードですか。    →  はい、そうです。

→  はい、それはテレホンカードです。  の2通りの答えとなる。

2)教え方のポイント:

・生徒の持ち物、絵カード等を使用しながら、語彙の練習も含めて発話を繰り返す。 Ⅵ.    それは  何ですか。・・・・・[これは]  名刺です。

1)基本文法事項:

・文型Ⅰ.N1(N1は指示代名詞)は N2です。において  N2が何であるかわからない時  N2の代わ りに 物の名前を尋ねる疑問詞「何(なん)」を置いて 物の名称を尋ねる疑問文である。これから疑問 詞を使う疑問文が多く出てくるが、これは第一課で学習した「何(なん)+助数詞」で物の数量を尋ねる 疑問文に続く第2番目の疑問詞を使った疑問文である。

・「これは」、「それは」の問いに対し、答えはそれぞれ「それは」「これは」で応えるのはⅤ.の時と同じで ある。

・疑問詞を使った疑問文の答えは、「はい」「いいえ」は不要である。

2)教え方のポイント:

・生徒に対して「それは  なんですか。」と聞いて、「これは  ~です」と答えさせる練習をすると同時に生 徒の語彙力を確認する練習にもなるので、いろいろ多く質問して生徒の語彙力を増やす学習をする。

Ⅶ.  これは  「9」ですか、「7」ですか。

1)基本文法事項:

・ある物を取り上げて、その名称を聞く時、候補となる名称を二つ並べてどちらが正しいか選択を迫る疑問 文である。「これは」「それは」の質問に対し、答えはそれぞれ「それは」「これは」で応えるのは前の例 文と同様であり、「はい」「いいえ」も不要である。

2)教え方のポイント:

・この文型は2者選択を迫る疑問文の学習と同時に、間違い易い学習項目を確認する言い方として授業の中 で実際に使ってみると、文法事項の練習と    生徒の確認事項の二つを一度に学習できる。逆にいえば2者 選択の質問を常にしながら授業を行えば、生徒の曖昧な点を先生がいつでも確認できるということになる。

「り」または「い」をボードに書きながら    この字は  「り」ですか、「い」ですか。

「ね」または「れ」をボードに書きながら    この字は  「ね」ですか、「れ」ですか。

「1,000」または「10,000」を見せながら  これは  千ですか、一万ですか。 と質問する。

Ⅷ.  それは  何の  雑誌ですか。・・・・・[これは]  自動車の  雑誌です。

1)基本文法事項:

・「N1のN2」の言い方の中の「種類、属性、内容」を表す「の」において、N1が不明のとき(N2の種類、 属性、内容が不明)N1を疑問詞「何」に置き換えて、N2の「種類、属性、内容」を聞く疑問文である。

2)教え方のポイント:

・文型Ⅱ.の逆質問文として、「みんなの日本語」のテキストを指さしながら、「これは   何のほんですか」 の質問をし、「それは    日本語テキストの本です。」の答えを引き出させる。 同様に絵カード等を使いながら、本、辞書、花等を指さしながら「何の本」「何の辞書」「何の花」と質問 を繰り返し、発話を続ける。

Ⅸ.  あれは  だれの(どなたの)  かばんですか。

・・・・・[あれは]佐藤さんの  かばんです。

1)基本文法事項:

・「N1のN2」の言い方の中の「所有者」を表す「の」において、所有者N1が不明のとき、N1を人の名前 を聞く疑問詞「だれ」(敬称は    どなた)に置き換えて、N2の所有者を聞く疑問文である。テキストで は「だれの」となっているが、第一課の文型Ⅴ.のように「どなたの」という方が好ましいように思う。

「だれの」「どなたの」はあくまで人に限る時だけで、会社、団体には使わないことを注意させる。 2)教え方のポイント:

・質問の答え方として、文例のように「佐藤さんの  かばんです。」でも良いし、また「佐藤さんのです。」 でもいい事を教える。

・生徒の所持品、まわりの人の所持品を使いながら発話させる。

Ⅹ.  この  傘は  あなたの  ですか。

・・・・・いいえ、[その傘は]わたしのじゃ  ありません。

1)基本文法事項:

・この文型は前述の文型Ⅱ.の疑問文で持ち主の確認を聞く文である。答えは疑問詞のない疑問文であるか ら「はい」「いいえ」を必要とする。

2)教え方のポイント:

・答え方も複数の答え方があることを教え、簡単な日常会話に慣れさせることを学習する。 この傘は    あなたのですか。・・・・・はい、その傘は  わたしのです。

はい、わたしのです。 はい、そうです。

否定の答えについても同様の練習をする。

・Ⅳ.で行ったバリエーションの練習もさせると理解を深めながらより慣れさせる効果がある。

この傘は  あなたのですか。  →    これは  あなたの  傘ですか。

Ⅺ.  この  かぎは  だれのですか。

・・・・・・わたしのです。

1)基本文法事項:

・前項  文型Ⅹ.の  所有者の確認の疑問文において  所有者を表す名詞を疑問詞「だれ」に置き換えて  所 有者の名前を聞き出す疑問文に変わったものである。

2)教え方のポイント:

・所有者の名前を聞き出す疑問文はもう一つ「これは  だれのかぎですか。」があるが、Ⅹ.の練習と同じ く双方からの変換を練習させて、慣れさせる。

この  かぎは  だれのですか。      →    これは  だれのかぎですか。 その    かさは  だれのですか。      →    それは  だれのかさですか。

・これまでに出てきた  疑問詞をまとめて  練習させる。 人の名前を聞く                            「だれ(どなた)」

物の持ち主の名前を聞く              「だれの(どなたの)」

物の名前を聞く                      「何(なん)」 既知の物の        内容、種類、属性を聞く  「何の(なんの)」

 

 

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